経済的格差で大学進学を諦める高校生がいる程に広がる教育格差

教育が政治的に中立であるべき理由 近年になってデフレ気味の不景気な時代が長い間続いていた時代に家庭の経済的事情で本人が高校、大学へと進学したくても進学を諦める子供が増えていて、問題になっています。生活スタイルが多様化してきて家庭の姿が大きく変容してきたことが基本的な事情として考えられていますが、中でも、片親や未婚の親に育てられる子供が成長して高等教育を受ける年代になっても家計が生計維持に精一杯で、費用のかさむ大学等への進学を諦めざるを得ない状況の家庭が増えているようです。このような家庭の稼ぎ手が低賃金で不安定な収入で家計を支える非正規雇用で働いているケースが多いのでその生活環境は一層厳しいわけです。

このように経済的格差が原因で子供の教育格差につながってしまう家庭が増えています。もちろん、希望すれば色々な奨学金を受けて、大学入学後にアルバイトを続けながら大学の学業を続ける道が残されていますが、自宅通学できる大学が限られている学生には都市部における住まいの高い賃貸料まで用意できるわけでなさそうです。勉強熱心で成績の優れた子供でも親の経済的事情を察して進学をさっさと諦めるケースがあるようなら、社会としても失うものが大きいと言わざるを得ません。人口減少や少子化が今後も続いていくと予測され、高齢者だけが激増していく社会ですから、一人でも多くの優秀な若者には希望する進路に進んで教育を受けてもらって我が国の経済成長を支えてもらう必要があることは当然です。